2021年12月03日

RC造の建築物にはどのような特徴がある?他の構造との違い

不動産を売却する際には、専門家である不動産会社に任せておけば問題ないと考えている人も多いと思いますが、必ずしも好条件での売却が約束されているわけではありません。

建物構造(建築構造)によって特徴が違うため、好条件で売却するには、構造の特徴を押さえながら不動産売却に臨むことが大切です。

この記事では、代表的な建物の構造であるRC造、S造、木造の特徴について解説します。

構造ごとの特徴を詳しく知りたい人は参考にしてください。

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RC造の特徴

立地条件の良い不動産は、比較的売買を有利に進めやすいです。

しかし、特にアピールポイントのない不動産の場合には、他の物件との差別化を図るために、部屋の広さや建物の強度といった別の角度からアピールしていく必要があります。

そのため、売却を少しでも有利に進めたいのであれば、各構造の特徴を把握しておくことが大切です。

RC造について詳しく説明していきます。

●RC造とは

RCとは、「Reinforced Concrete」の略称です。

柱や梁、床、壁が鉄筋とコンクリートで構成されており、鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込んで固める鉄筋コンクリート造のことです。

建築に使用する部材にはメリットだけでなくデメリットがあります。

例えば、鉄筋は引張力に強いものの熱に弱く錆びやすいです。また、コンクリートは熱に強く引張力に弱いです。

鉄筋コンクリート造はこのような各部材のメリットを活かしながら互いの弱点を補強しています。

強固なので、高層マンションで主に採用されています。

工法は壁式構造とラーメン構造の2種類ありますが、壁で支える壁式工法を採用すれば自由度の高い室内空間を作れるのが魅力です。

●RC造のメリット

コンクリートは不燃材料なので耐火性が高いという特徴があります。

圧縮力、引張力にも優れているため、耐久性・耐震性(耐用年数が長い)に優れている点もメリットです。

特に地震の多い日本では、耐震性が優れているという点は魅力的です。

遮音性・防音性が高いので、他の住人の生活音が気になりにくく、入居者同士の騒音トラブルの回避が期待できます。

安心・安全に暮らしたいという人におすすめの構造といえるでしょう。

 

●RC造のデメリット

RC造は作りが重厚になるため、建築コストが他と比べて高くなります。

また、建築時だけでなく、解体時の解体コストが高い点にも注意が必要です。

他にも、気密性の高さゆえに定期的に換気しなければ、結露によってカビが発生するおそれがある点にも気を付けなくてはなりません。

耐震性は高いものの、SRC造と比べると揺れに弱いという点もデメリットとして挙げられます。

SRCとは、「Steel Reinforced Concrete」の略称です。

鉄骨の柱の周りに鉄筋を組んでコンクリートを流し込んだ鉄骨鉄筋コンクリート造のことです。

RC造よりも堅牢なので、大型マンションやビルといった大規模な建築物で採用されています。

このようにデメリットも伴うため、メリットとデメリットの両方を把握しておくことが大切です。

RC造と比較したS造の特徴

マンションではRC造が採用されるのが一般的ですが、S造が採用されているケースもあります。

そのため、住まいがマンションだからといって、必ずしも採用されているのがRC造とは限らないため、どんな構造が採用されているのか事前に確認しておくことが重要です。

RC造と比較したS造の特徴を詳しく解説していきます。

●S造とは

Sとは、「Steel」の略称です。

柱や梁などの骨格部分に鉄骨を使用した鉄骨造のことです。

S造は建築に使用している鋼材の厚みによって以下のように重量鉄骨造と軽量鉄骨造に分かれます。

・重量鉄骨造:鋼材の厚みが6mm以上
・軽量鉄骨造:鋼材の厚みが6mm未満

重量鉄骨造はビルや高層マンション、軽量鉄骨造は一般住宅(一戸建て)で採用されています。

●RC造と比較したS造のメリット

RC造は重厚な作りであるため、建築コスト(建設コスト)が高額になるのがデメリットでしたが、S造は材料の大量生産が可能、工期を短縮できるため、コストを抑えることが可能です。

RC造と比較すると売買価格が安くなるため、物件選びの際に少しでも費用を抑えたいと考えている人におすすめの物件といえるでしょう。

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●RC造と比較したS造のデメリット

RC造と大きく違うのは、コンクリートが使用されていないという点です。

その違いにより、防音性・遮音性が低く、通気性・断熱性という点でRC造に劣るのがデメリットです。

RC造と比較した場合に自由度が高くなく、建築可能な建物の形状が限られるため、レイアウト・間取りが一部制限される点も大きなデメリットといえるでしょう。

RC造と比較した木造の特徴

一般的な一戸建て住宅(注文住宅・分譲住宅)は、建築会社によってS造または木造に分かれます。

木造はRC造のような高層住宅の建築には適しておらず、小規模な住宅の建築に採用されていますが、どのような特徴があるのでしょうか?

RC造と比較した木造の特徴を詳しく説明していきます。

●木造とは

木造とは、主な構造部分(骨組み)に木材を使用した構造です。

日本の気候や風土に適していることから、昔から採用されている建物構造の1つです。

低層住宅向きなので、一般的な住宅や小規模アパートで採用されています。

●RC造と比較した木造のメリット

RC造やS造の場合、鋼材の調達、加工などに多くの費用がかかりますが、木造住宅で使用する木材は加工しやすく材料を調達しやすいため、建築コストを抑えられるというメリットがあります。

また、気密性に優れたRC造とは異なり、木造は通気性に優れていて結露が生じにくく、乾燥する冬には木材の水分を放出し、夏には水分を吸収して湿度を保つという点もメリットです。

自然の材料の良さを感じながら日々の生活を送りたい人におすすめの構造といえるでしょう。

●RC造と比較した木造のデメリット

通気性に優れているということは、遮音性や防音性という点ではRC造よりも劣ることを意味します。

そのため、上階の音が下階に響きやすい、隣室の声が聞こえやすい点に注意が必要です。

また、気密性の高いRC造は外気が入りにくいので冷暖房効率が良いですが、木造は気密性が低いので冷暖房効率が悪い傾向があります。

不燃材料を使用しているRC造とは異なり、木造は可燃性の高い材料で耐火性が低く、火事に注意が必要です。

買主に興味を持ってもらえるかどうかが重要

需要が多く供給が少ない状況では、どのような物件でも比較的買い手が見つかりやすいですが、現在の日本は少子高齢化によって需要が少なく、供給過多となっています。

そのため、立地条件が優れている、築年数が浅いなど、他の物件との差別化を図ることができない物件は売却に苦労する可能性が高いです。

少しでも速やかに物件を売却するには、物件の特徴を把握し、うまくアピールすることにより他の物件との差別化を図ることが重要です。

購入希望者が物件購入後の暮らしをイメージしやすい状況を作れば、成約に一歩近づけるでしょう。

不動産売却に悩んでいる人には、ソクガイ.jpに相談することをおすすめします。

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株式会社NSアセットマネジメント

「不動産投資の業界を誰もが挑戦できるクリアな業界に変える!」をモットーに、2016年6月、不動産投資家が集まって立ち上げた会社です。設立以降、不動産投資家による不動産投資家の為の投資コンサルティングサービスを複数展開すると共に、投資用物件の売買も行っています。宅地建物取引士、賃貸経営管理士、AFP認定者等、不動産から資産運用まであらゆる問題を解決する専門家が記事を監修、校閲しています。不動産を売りたい方、買いたい方、不動産にまつわる様々な疑問・問題を抱えている方へ役立つ情報をお届けします。

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